今やインターネットは、私たちの生活になくてはならないものです。
そのネットを使った、さまざま金融サービスがあるのをご存知ですか?
株とか投資信託とかFXあたりかな?
有名どころですね!
誰しも、一度は耳にしたことがあるでしょう!
その中でも新しい資金調達の手法として、注目されているのが「クラウドファンディング」です。
今回は、そんなクラウドファンディングについての疑問
- 一体どんな仕組みなの?
- 利用するメリットはあるの?
など、初心者にもわかりやすく解説していきたいと思います。
クラウドファンディングの仕組みについて、一緒に勉強していきましょう。
クラウドファンディングとは
そもそもクラウドファンディングとは一体どんなものなのでしょう。
最近、名前を耳にするようになったクラウドファンディングですが、その語源は
この2つの単語から作られた造語です!
初めてこの仕組みが誕生したのは、17世紀ごろのアメリカといわれています。
知らないだけで、古くからある投資方法なのね!
実は、このクラウドファンディングに明確な定義はないのだそう。
一般的にクラウドファンディングとは、個人や企業・団体などの資金調達希望者がインターネットを経由して、
『不特定多数の人から少額ずつ資金を集める仕組み』
のことを指します。
クラウドファンディングでは、金融機関を介さない直接的な資金調達の仕組みなので、幅広い分野(小規模な団体や個人・新規成長企業など)で利用しやすいのが特徴。
様々な人が資金提供を受けることで、
- 新たなサービスや商品
- 新しいプロジェクトが生まれる
といった、経済の活性化も期待される今注目の供給経路と言えます!
クラウドファンディングの種類とその仕組み
そんな注目のクラウドファンディングですが、いくつか種類が存在し、その種類によって特徴が異なります。
今度は、その種類別で仕組みをまとめたので見てみましょう。
寄付型クラウドファンディング
寄付型クラウドファンディングと呼ばれるものは、その事業内容やプロジェクトなどに共感した人が、あくまでも寄付という形で資金提供を行うものです。
無償で行われるので、投資性はなく、金融商品としての取引に該当しないものになります。
この寄付型は、資金を必要としている被災地支援団体や発展途上国支援組織など、公益的な目的で利用される場合が多いのが特徴。
なお、金銭的なリターンはないものの、中には返礼品などが用意されているものもあるようです。
購入型クラウドファンディング
購入型クラウドファンディングと言われるものもあります。
これは、資金調達者が製作を予定している製品や権利などに対し、資金提供者はその製品等を購入する対価として資金を提供する制度です。
その集めた資金で開発や製作を行った物品等を出資者へ提供するという仕組みです。
インターネットでの物販のようなイメージで考えてください。
ただし、ネット物販と違い、購入した品物等は資金を提供した後で作成や開発が進んでいきます。
そのため、必ず購入した商品等が受け取れるというわけではありません。
株式型クラウドファンディング
株式型のクラウドファンディングは、投資の要素が強いと言えるでしょう。
これは資金調達者が発行する非上場の株式を、出資者が取得することで資金を集める仕組み。
株の取引となるため、日本証券業協会の規則下で運用されます。
投資としての利益は、主に株式の配当金や株価上昇による対価。
しかし、スタートアップ企業などの株は、すぐに換金することは難しく実際の利益となるには、その企業が上場し株式公開を行うなどの条件が必要となります。
ファンド型クラウドファンディング
投資型のクラウドファンディングはまだあります。それがファンド型と呼ばれるもの。
これは、出資者が匿名組合との契約を結ぶことで資金を提供し、匿名組合の事業者から売上等の配当金を受け取る仕組みです。
そのためファンド型は、第二種金融商品取引業協会の規定を遵守しなければなりません。
このクラウドファンディングは、好利回りが期待できる一方、運用期間が決まっているなど流動性が低い側面も。
融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)
この融資型クラウドファンディングは、貸金業法の契約に基づき行われる取引で、資金調達者である企業等が投資家に対して仲介事業者を通じ貸付を受ける金融サービス。
資金提供者はネット上で融資を行い、元本と利子を得る仕組みです。
ソーシャルレンディングは、融資型クラウドファンディングに属します。
融資先によっては、高い利益を得られる可能性もありますが、元本割れなどデフォルトリスクには注意が必要です。
クラウドファンディングの支払方法
実際にクラウドファンディングを利用して資金を提供したい場合、どんな方法を使って支払うことになるのでしょうか。
インターネットを介して取引を行うクラウドファンディングは、資金提供をする場合、対面取引ではないため、直接現金を授受するやり方ではありません。
クラウドファンディングで利用されている主な支払い方法は、以下の3通りです。
クレジットカード決済
ネット上に自身のクレジット情報を入力することで、クレジットカード会社を通じて決済が行われるもの。
指定したクレジットカード会社から請求が行われるため、クラウドファンディングに申し込んだ日と実際の支払日に時間差が生じます。
銀行振込
クラウドファンディングを申し込んだ時に指定された銀行口座へ資金を振り込む方法。
銀行の窓口やATMを使用して振り込む、もしくはインターネットバンキング等を使用することも可能です。
コンビニ決済
申し込みを行うことで受け取った支払い受付番号を使い、コンビニのレジで現金決済を行う方法です。
主要なコンビニチェーン店で利用できるので、利便性が高いといえるでしょう。
またクレジット決済などに慣れていない人も使いやすいのではないでしょうか。
この他にもキャリア決済や電子決済などが使えるところも。
利用するクラウドファンディングにより選択できる決済方法も違いますので、事前に確認しておくようにしましょう。
クラウドファンディングのメリット
さて、今度はもう少し掘り下げてクラウドファンディングを使った場合のメリットを、出資する人とされる人の目線でまとめてみました。
単に資金が集められるだけでなく、こんなメリットも。
資金調達者のメリット
①出資を受けられる間口が広い
金融機関の審査では融資が受けづらい企業や個人、団体などがアイデア次第で資金を集めることが可能。
②マーケティングに役立つ
たとえば、新たな製品の開発に利用する場合、クラウドファンディングを通じて多数の消費者へ製品をプロモーションでき、出資金としての反応が受け取れる。
つまりテストマーケティングとして利用することも可能といえます。
③ビジネスチャンスが広がりやすい
不特定多数の人に出資を呼びかけることで、さまざまな分野の人たちに認知されやすく、新たなビジネスチャンスが広がる場合も。
またクラウドファンディングでの成功を実績として、今後のビジネス展開にも役立てることができる。
出資者のメリット
①無理のない額で出資ができる
基本クラウドファンディングでは、多数の出資者を募ることから、一人が出資する金額が少額となる場合が多い。
少ない額での出資は、リスクも低く抑えられる。
②資金提供先を自分で選択できる
例えば一般的な被災者支援団体への募金だと、実際にお金がどこで何に使われるのか把握しづらい。
一方クラウドファンディングでは、出資先の情報や具体的なお金の使い道などを事前に知ることができ、納得して出資できる。
③専門知識がなくても投資が可能
株式などの投資は、株価の値動きを見るなどある程度の専門知識が必要。
それに比べ、投資型のクラウドファンディングでは、仕組み自体はシンプルなものなので、特に専門知識を持たなくても投資が行いやすい。
お金を集める側もそして出す側も、共通していえることは、ネットというツールを使うことで、比較的手軽に財源の協力を呼びかけたり、それに応えたりすることができる点といえるでしょう。
クラウドファンディングのデメリット
もちろんメリットがあれば、デメリットだってあります。
続いて、クラウドファンディングを利用した場合のデメリットを集めてみました。
資金調達者のデメリット
⑴資金計画が立てづらい
多くの出資者に参加してもらうことで成り立つクラウドファンディング。
そうすると目標額に、いつ到達するのかが見極めにくい。
そのため、資金を集めた後の見通しや計画も立てづらくなってしまう。
⑵知的財産を保護しにくい
クラウドファンディングでは、不特定多数の人向けにアイデアなどの情報を開示することで賛同を得る仕組みなので、重要な知的財産としての情報が盗まれてしまう可能性も。
出資者のデメリット
⑴詐欺に注意
クラウドファンディングは、ネット上で様々な物事が始まる前の資金集めとして利用されています。
そのため、お金だけ集めてそのまま運営会社がいなくなる・・・。
なんていう詐欺が出てくる可能性もあるので注意が必要です。
⑵リスクに対しての救済措置が今現在ない
新たな資金調達の手法であるクラウドファンディングについては、出資者の資金を守る法律がまだ整備されていない現状。
特に投資型のクラウドファンディングなどリスクが伴うものは、今後の法整備に期待したい。
いずれにしても資金が集まらなければ、そのプロジェクトや製品開発が頓挫してしまうことも。
これらを踏まえ、資金調達者も出資者も様々な情報を収集することが大切と言えるでしょう。
クラウドファンディングまとめ
新たな出資を募る手法として注目される『クラウドファンディング』。
スタートアップ企業や組織、はたまた個人でも内容次第で資金を調達できるツールとして便利な仕組みといえるでしょう。
だからこそ、資金を提供する側も、その企業や個人を応援したいという気持ちや共感を持って出資ができたり、社会貢献としても色々な可能性が広がると思います。
しかし、ネットという不特定多数の人が目にできるため、きちんとした事業計画はもちろん、リスク保護などこれからの課題もまだまだあります。
だからこそ、クラウドファンディングの仕組みをきちんと理解した上で、利益だけを目的にせず、しっかり内容を吟味して参加することが大切だといえるでしょう!
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参考文献
- https://ja.wikipedia.org/wiki/クラウドファンディング
- https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/suishin/meeting/wg/toushi/2018022/180227toushi07.pdf
- https://www.amt-law.com/asset/pdf/bulletins10_pdf/180131.pdf
- http://kantou.mof.go.jp/content/000188137.pdf
- https://www.t2fifa.or.jp/event/pdf/20180517.pdf
- https://www.tr.mufg.jp/houjin/jutaku/pdf/u201509_1.pdf
- https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/knowledge/basic/index.html